「生理前にむくみがつらいからファスティングしたいけど大丈夫?」
「生理中って断食しても平気なのかな…?」
ファスティングに興味がある20〜30代女性から、特によく相談されるのが「生理とファスティングの関係」です。
結論から言うと、生理前・生理中は基本的に“無理なファスティングはしないほうが安心”です。ただし、タイミングややり方を工夫すれば、女性のリズムに寄り添ったファスティングも可能です。
この記事では、女性の体のリズムに合わせた安全なファスティングのタイミングと、やってはいけないポイントをわかりやすく解説します。
女性ホルモンとファスティングの関係
まず知っておきたいのが、女性の体はホルモンバランスによって日々コンディションが変わるということです。
● 生理周期とからだの状態ざっくりまとめ
- 生理中(1〜7日目):出血・貧血ぎみ・だるさ・頭痛などが出やすい
- 卵胞期(生理後〜排卵前):心身ともに安定しやすい“ご機嫌ゾーン”
- 排卵期:人によっては腹痛・だるさが出ることも
- 黄体期(生理前1週間):むくみ・便秘・食欲増加・イライラが出やすい
この中で、ファスティングに比較的向いているのは「生理後〜排卵までの卵胞期」です。逆に、生理前・生理中は体に負担がかかりやすいタイミングになります。
生理前のファスティング|基本は“控えめ”が正解
生理前(黄体期)は、むくみ・便秘・食欲アップなどが気になりやすく、「ここで一気にファスティングしたい!」と思いがち。
ですが、この時期の体は実はかなりデリケート。
● 生理前のからだの特徴
- 体が水分・栄養を溜め込もうとする
- 血糖値が乱れやすく、甘いものが欲しくなる
- メンタルが不安定になりやすい
ここでハードな断食(24時間以上・ジュースのみなど)をすると、
- イライラ・落ち込みが悪化
- 過食スイッチが入りやすい
- 頭痛・だるさが強く出る
といったリスクがあります。
● 生理前にやるなら“ゆるめ”がおすすめ
- 16時間断食ではなく「12〜14時間」にする
- 空腹がつらいときはナッツやヨーグルトを少量OK
- カフェインを減らし、白湯やハーブティー中心にする
ポイントは「スッキリしたい」より「乱さない」ことを優先することです。
生理中のファスティング|基本は“中止または超ライトに”
生理中は、出血により鉄分が失われ、貧血ぎみになっていることも多いタイミング。
● 生理中にハードなファスティングがNGな理由
- 血液量が減っている → ふらつき・めまいのリスク
- 体が回復モードに入っている → エネルギー不足になりやすい
- ホルモンバランスが大きく揺れている
この時期は、基本的にはファスティングはお休みと考えてOKです。
● それでも何かしたいときの「超ライト」な選択肢
- 夜だけ炭水化物を少なめにする
- 揚げ物やジャンクフードを控える
- 白湯やハーブティーで体を温める
“我慢のファスティング”ではなく、「からだに優しい食事を選ぶ期間」として過ごすのがいちばん安全です。
ファスティングにおすすめのタイミングは「生理後〜排卵前」
女性のからだのリズムの中で、もっとも安定していてファスティングに向いているのが「生理後〜排卵前(卵胞期)」です。
● この時期が向いている理由
- ホルモンバランスが比較的安定
- 気分が前向きになりやすい
- むくみも少なく、体が軽く感じやすい
このタイミングで、
- 16時間断食
- 週末の24時間ファスティング
- ゆるファスティング+食事改善
などを行うと、比較的スムーズに続けやすくなります。
生理とファスティングに関するよくある質問(FAQ)
Q1. 生理中にどうしても食欲がとまらない…ファスティングしてもいい?
無理な断食はおすすめできません。そのかわり、
- 甘いものを「質の良いチョコ」や「ドライフルーツ」に変える
- 揚げ物を避けて、温かいスープや鍋にする
など、“選ぶもの”を整える方向で調整するほうが安全です。
Q2. 生理周期が乱れているときにファスティングしても大丈夫?
生理不順・無月経・PMSが重い場合は、自己判断でのファスティングは避け、必ず医師や専門家に相談してください。ホルモンバランスが乱れている状態では、食事制限が負担になることもあります。
Q3. 生理前のむくみをどうにかしたくてファスティングしたい…
その場合は、
- 塩分と砂糖を控える
- カフェインを減らす
- 白湯&軽めのストレッチ・マッサージ
などの「ゆるいデトックス」から始めるほうが◎。本格的なファスティングは、生理が終わってからがおすすめです。
まとめ|「生理だからこそ、無理しない」がいちばんの正解
生理前・生理中は、からだがフルパワーではなく、むしろ“おやすみモード”に入っているタイミング。
この時期に無理なファスティングをすると、心身ともに負担になってしまうこともあります。
女性がファスティングを取り入れるときに大切なのは、
- 生理前・生理中は「ゆるく・優しく」
- 生理後〜排卵前の「調子が良い時期」に少し頑張る
- 体調が悪いとき・不調が続くときは中止する
というリズムで付き合っていくこと。
“がんばるため”のファスティングではなく、
“自分のからだを大切にするため”のファスティングを、あなたのペースで続けていきましょう。



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